不動産ニュース / その他

2015/3/10

団地への流入促進を目的に「体験入居室」をオープン/神奈川県住宅供給公社

広々としたリビング・ダイニングに改修。宿泊体験のため、居室には寝具や調理器具、家電製品を完備している
広々としたリビング・ダイニングに改修。宿泊体験のため、居室には寝具や調理器具、家電製品を完備している
寝室の床と突板には、同公社が推進しているメガソーラープロジェクトで発生した伐採材を活用した
寝室の床と突板には、同公社が推進しているメガソーラープロジェクトで発生した伐採材を活用した

 神奈川県住宅供給公社は、団地の宿泊体験ができる「体験入居室」を、「若葉台団地」(横浜市旭区、賃貸住宅7棟・792戸、分譲住宅66棟・5,186戸)内に設置。11日のオープンに先駆け、9日、報道陣に公開した。

 同団地は、JR横浜線、東急田園都市線「長津田」駅よりバス約13分に位置。入居体験できる居室は、賃貸住宅棟の2号棟1315号室。延床面積58.07平方メートル、間取りは従来の3DKを1LDKに改修。寝具や調理器具、食器、各種家電製品を完備している。利用期間は原則として1泊2日、利用料は無料。寝室の内装については、同公社が推進しているメガソーラープロジェクトにおいて発生した伐採材をフローリングや突板に使用している。

 のびのびとした環境で子育てをしたいと願う若年・子育て世代に、「緑豊かな郊外型団地」生活を体験してもらうことで、同団地への流入促進につなげることが目的。また、同団地を巣立った30~40歳代の子供世代の団地回帰をサポートするのも狙いの一つ。分譲世帯に住む親世代には、40の専門店が隣接し団地中央に位置する利便性の高い賃貸住宅に住み替えてもらい、子供世代に分譲住宅を相続することで、多世代によるコミュニティ活性化を目指していく。

 同公社不動産賃貸事業部部長代理の渡辺 哲氏は、「同団地は現在、約4割が高齢者世帯となっており、ピーク時は約2万人だった団地人口が、2月時点で1万5,000人を切ってしまった。団地の住み心地や緑豊かな自然が多い環境を体験していただくことで、若年・子育て世代の流入促進へつなげたい。試験的な試みではあるが、体験者からさまざまなニーズを汲み取り、既存賃貸・分譲居室のリフォーム提案などにも生かしていきたい」などと話した。

 入居体験の申し込みは、(一財)若葉台まちづくりセンター(管理課)まで。電話番号は045-921-2000(直通)、水・祝日・年末年始除く8:30~17:30。なお、4月6日までに賃貸住宅への入居を申し込んだ人を対象に、フリーレント1ヵ月、敷金減額(通常家賃3ヵ月を1ヵ月分)のキャンペーンを実施している。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。